まいど!めいたく(@floor0429)です。
福祉系で働いていると間に当たりにする最期のとき。友人のFacebookで、欧米には寝たきり老人がいないんだってことをみたときに思ったことを書いてみます。
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国民の認識の違いが大きい
日本と欧米諸国の医療の水準の差って大差ないんですよね。でもなぜ欧米には寝たきり老人がいないんでしょうか?
日本では高齢者が終末期になると食事や水分が取れなくなってきます。すると点滴や経管栄養(鼻から管を通したりすること)をして延命をすることが多い。
欧米では同じように終末期になると、食べれなくなったり水分を取れなくなることは当たり前という認識が日本よりも高い。
点滴や経管栄養などの人工栄養で延命をすることは非論理的であるっていうのを欧米諸国の国民が認識していることが大きく違っている。
しかもそのような処置をすることは老人の虐待になるという考えさえあるということ。
認知症高齢者の対応の差
認知症高齢者に点滴や経管栄養をすると、点滴の針や管を自分で抜いてしまうことがある。そういったことを防ぐために手や身体をベッドに縛り付けられることがある。
こういうのを見るのは辛いし、人間の尊厳についても考えさせられることもある。
今後、ぼくも高齢者になっていく、そのときに食べたり飲んだりできなくなったときには、苦痛を排除してもらうだけでいい。無駄に延命をして生きる屍にはなりたくないと思っている。
そうなったとしても自分に意識がなかったり何も言えない状態なら家族や周りの意見で変化してしまいます。尊厳死を許容する許容しないということにもつながります。
ぼくは尊厳死には大賛成な人です。
終末期の意識調査
厚労省が実施した「人生の最終段階における医療の関する意識調査」で延命についても(対象者18800人に対して回収率45,4%で有効回答数が8535人)8割くらいは延命を望まないとしています。
このデータをみるとおもしろいのが、一般の国民ほど延命には賛成する以外の回答が多いということです。
やっぱり医療や介護に従事している人の賛成が圧倒的に多いということ。目の当たりにしているかしていないかによって違ってきています。
日常的に現実で起きている出来事とイベント的におきる非現実的なことでは考えは違ってくるのは当たり前なんだけどね。
「どうにかしてあげよう」という日本の思いか、「しょうがない」という欧米諸国の思いという感じでしょうか。
延命を希望しないという結果が出ているのにもかかわらず、実際に現場では終末期医療における延命治療が続けられているのは「日本的な同情・自己満足の世界」が大きいんだと思います。
これからの超少子高齢者時代において、医療や介護の現場と国民の意思のズレを直すためには国民の意識改革だけでは無理。法制定もしっかりしておくことが大切です。
ぼくたちにできること
厚労省の意識調査にもあるんだけど、終末期にどうしたいかの意思表示の書面を作っておくことが重要になってくるのではないかと思っています。
最後にどうありたいかというのを今のうちに作ろう。明日はどうなるか分からないのだから。
まとめ
ちょっと堅苦しく書いちゃいました。たまにはいいよね!終末期の色んな状況をみてきて、実際に揉めていることも見てきているとどれだけ若いからといっても、早すぎることがないと思うから。
若者がどうとか高齢者がどうとかよく言っているのも見ます。でもこれだけは覚えておこうよ
若者へ「自分がこれから行く道だから笑うな」
高齢者へ「自分が来た道だから笑うな」
だよね!
延命について一度考えてみるきっかけにどうでしょうか?
ゆるくいこー。
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