身体障害者について知ってそうで意外と知らないこと

まいど!めいたく(@floor0429)です。

先日、56歳の左半身麻痺の方と話をする時間が取れて聞かせてもらいました。大体、月に1回くらいは会っている方で、今まで5分程度しか話せてませんでした。

今回は45分くらい話せまして、知っているつもりでも知らなかったことがあり、身体障害者のことをまだまだ知らないって思いました。

ぼくを含め福祉系の職業に就いている人は、障害者や高齢者のように介助が必要な人と接する機会はたくさんあります。

そんなぼくでも知らなかったことなので、福祉系の職業に関係ない人は特に知らないことが多いのではないかと思います。

今回聞いたのは以下の2点です。

  1. 求人誌のこと
  2. 身体のこと

大雑把で幅が広いんですけどね・・(笑)

フリーペーパーがある

一つ目は、まず最初にびっくりしたのが求人誌のフリーペーパーがあることです。そうですタウンワークとかバイトルとかああいうやつです。

障害者の就職情報誌

障害者のための就職情報誌「クローバー」という冊子です。初めて知りました。フリーペーパーであるとは。

どこにあるか聞いてみると身障センターに置いてありました。中身はどんな感じなのかと開いてみると

 

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2ページにわたって書いてあったり

 

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一部上場企業と言われる企業ばかりと言ってもいいくらい掲載されていました。1ページいっぱい書いてあったりもします。職種も多岐にわたって掲載されています。

ですが基本的にデスクワークをする上での職種という感じ。当然といえば当然ですが肉体労働はありませんでした。

そして勤務地は、残念なことに掲載されているのは都市部での採用ばかりで、地方での採用はほんの少しだけしか掲載されていません。

中小・零細企業なんかは資金的にも厳しいんだなというところが浮かび上がってきています。

大企業と言われる会社は積極的に採用しているっていうのは分かります。ぼくは変な見方をすることを考えるのでこう思っている人もいるはず。それは

障害者もきちんと採用しているから社会的に貢献しているぞって見てしまいます。ここは偏見だとは思うのですが、そう捉える人も多いのではないかなぁって。

ぼくが思っているのは、すごい企業努力しているなって思いますよ。建前ではなくてね。

貴重な情報も掲載されていた

障害者の就職情報誌ということで、健常者と違う内容が掲載されているのも特徴的。その一つに雇用実績としてどんな障害の人を採用したのかも掲載されてます。

「視覚・聴覚・平衡・音声言語・上肢・下肢・心臓・呼吸器・免疫・知的・精神」こういった内容です。これは仕事を探そうとしている人にはすごく助かる内容であるなって思います。

内容をみてみると、健常者とほとんど同じように募集要項が記載されている点が、身障者が特別ではないってことを極力考えて作られているなって思います。

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またこんなスポーツや交流施設の情報も掲載されていたりします。他には就職体験談や履歴書の書き方や面接時の注意点、身だしなみや持ち物のこととかもあります。

本当、普通の就活と一緒ですね(笑)前向きになることがたくさんありました。

 

四季に1冊出ているみたいで、年間「春・夏・秋・冬」と4回の発刊です。

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これが欲しい人は無料で進呈してくれます。クローバーナビのサイトから請求してください。サイドバーから請求できます。

興味があればぜひどうぞ。見るだけでよく分かるし新しい発見もあると思います。

 

身体の構造を考える

二つ目は、日常生活動作(ADL)のこと。普段生活する上で必要な動作が理解されていない点。ぼくも勉強して知っていると思っていたんだけど知っているつもりでいることがまだまだ多いなって思った。

例えば、座っている状態で立ち上がるとき。なんともない動作において障害者には時間がかかるし、簡単にできない。

立ち上がるためには

  1. 足を引いて
  2. お辞儀をするように頭を下げて

立っているんですね。足の筋力が弱いかったり半身麻痺だったりすると持つところもないと立つことが出来ない。

その持つ場所にも工夫が必要なんです。分からない人だと普通に「頭より上にあれば持って立てる」って言います。

この認識間違いなんですね。持つ場所はより遠くにあって、より低い位置にある方が立ちやすいんです。床と同じ位置とか極端な話はなしですが、でもそれくらいの方が立ちやすい。

これの原理は、その位置を持とうとすることで、頭が下がってお辞儀するようになるからなんですけどね。

あとは、車椅子です。乗ったことある人ってどれだけいるでしょうか。使用しているのを見てイメージで想像しているだけの人が大半だと思うんですよ。

びっくりするくらい動けませんから、自分で漕ごうとすると大変なんです。小さな石1個があるだけでもう進めなかったりします。

自分で漕いでいる人は問題ないですが、介助するときに意外と知られていないことがあります。それは下りのときは後ろ向きで下るということです。

そうしないと車椅子から落ちてしまいます。ちょっとしたことを知っているのと知らないのでは全然違います。

ぼくも知らなかった点

こうやってぼくも勉強しているんですが、今回、半身麻痺の方と話をしてて恥ずかしながら初めて知ったことがあります。

爪を切るときは難しい。というかめんどくさい。考えてみると片手は自由に動く、しかも利き腕が動くのになんで難しいんだって不思議に思って説明を聞きて納得です。

爪切り

爪切りも種類があって手で挟まなくても、爪切りを置いてそこに爪を置いて上から拳で押したらキレるものもあります。そうしたらいいやんと思ってました。

ですが、普通に切れない。左手の爪を切る際に机の上に左腕を置いて、右手で爪切りを持っていって切ろうとすると、左腕が動くわけです。

そうなんです腕を動かさないようにする力がないんですね。

この図を見てもらうと分かりますがこの部分と書いてある肘のところを壁や物に押し付けて動かないようにしないと切れないんです。

ぼくのように健常者はそれを無意識のうちに左手に力を入れて、動かないようにしているということです。

これは実際に当事者から聞いて初めて分かりました。この業界にいると当たり前に知っていることって認識されてしまうので、こういったことは教えてもらうことはほとんどない。

ぼくもまだまだ勉強不足だなって思い知らされた出来事でした。

まとめ

こう考えてみると、知ってそうで知らないことってまだまだあると思うんです。それを発見して覚えていくのも楽しいなって思います。

少しでも福祉に興味を持ってくれる人が増えるように。

ゆるくいこー。

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