ベンチャー企業の怖さを味わった奇妙な研修

2016−01−12−1

ぼくはこれまで、転職をすることでたくさんの職を経験してきました。これが良いのか悪いのかはその人の価値観によると思っています。良く言う人には、たくさん経験することで、知識も豊富になっていいと。逆に悪く言う人は、協調性がない、我慢ができないって言われます。

ぼくは我慢ができない訳でもないですし、協調性もないと言われたこともありません。先がないなって思って辞めていたりするんですよね。色々な職を経験した中で、ベンチャーはある種賭けだなって思ったところと、こんな斬新な研修の仕方があるのかーとびっくりしたことを紹介します。何かの参考になればいいかなと思います。

ベンチャー企業はギャンブル

ベンチャー企業と言えば、分かると思いますが簡潔にいうと

新技術・新事業を開発し、事業として発足させた企業。

ということです。未来を予測して新しいことをしていく。これってワクワクしますよね!なのでぼくは、愛知県名古屋市にあるベンチャー企業へ営業として就職しました。もちろんベンチャーで営業。ご想像通り「バリバリ飛び込み営業がある」職種だということ。別にこれは問題はなかったんですよね。

営業に出るまでが地獄

どんなサービスを?

仕事内容は、世の中にあるポイントというものを一つにまとめるてサービスを展開しようというもの。ポイントカードは損きりしているよって話しです。何やら言っていることが分からんぞ?って思ってますよね。説明します。

ポイントカードはスタンプ式のものとポイント数として付与されるものがあると思います。

スタンプ式

スタンプ式とは、¥500.-で1スタンプというもの。じゃあ価格表示でよく見る¥980.-とか¥9900.-という金額。あと10円、あと100円でもう一つスタンプもらえたのにー!っていうことあると思います。

ポイント数式

ポイント数式とは、¥200.-で1ポイントつきますという場合では、¥190.-だとポイントが付かないということ。

ようはそのちょっとした金額でポイントやスタンプが付かないのが、ちょっとのことですがもったいなく感じる。その足りない10円のために新たに必要のない何かを買うのは、バカらしいよねってこと。それなら損しないようにして一本化したらいいよねって話し。

これはこのマイナンバーにポイントカード一本化?という記事でも書きましたが、絶対に出来ないことなんですよね。そこのところの見通しが甘すぎました。おかげで無駄な時間を過ごしたんです。実際は3ヶ月も経たずに辞めることになる訳ですが・・。

そこでやっていた研修というものが斬新というか、今までやったことのない研修だったのです。その研修がみっちり意味の分からないことで、終わりが見えない研修だったんです。

研修内容とは

社長がする研修というか講義なんですが、営業が取るためにはどうしたかっていうことや、どういう心理なのかっていうことだとかいうことを話すわけです。知っている人は知っている話ですね。

例えば、なかなか話を聞いてくれない店主がいて、いつも追い返されてました。追い返されるからと、毎日その店舗の前の道路(公共の道路)を掃除し続けたそうです。そうすることで、「いつも掃除してくれてありがとう」と店主に言われたときに、「いや別に公共の道路を掃除しているので、お礼を言われる筋合いはありません」と言ったそうです。すると「君、なかなかおもしろいね」って話を聞いてくれることになって、高いものやサービスでも人物を買ってくれたということで、自分のいうものは何でも売れたって話です。

そのときは納得していましたが、後々考えると一件にそんな時間を掛けれないやん!って分かりました。ぼくも経験をしたり、本を読んで勉強をして理解したのが、

飛び込み営業の一番最初にすることは、今後お邪魔させてもらって有益な情報を持ってきてもいいですか?って許可を得ること

ということが分かりました。でも当時はそれで、すごいなこの社長となってしまったんですよね。今となっては良い経験ですけど!それ以外の研修は、「A4用紙に書かれたサービス内容をまとめたものを暗記する」というもの。確かに、ホテルで働いてたときにもありました。覚えて1分30秒以内にスラスラと言うってことをしました。

時間以内に言うことプラス感情を込めて言うというのが加わっていました。それを社員=同僚に聞いてもらって、感情が入っているかどうかお互いが判断するんです。もうね「???」です。そんなの同僚に聞いてもらって「感情入ってるね」とスグ言えるはずがありません。そして、表情も見られます。

しかも、「営業に出たときに理解不足で説明しまうと、いらんことを言うからサービスを理解するのはそのA4用紙を覚えて自分で理解しなさい」ということでした。ぼくこれ書いていて日本語が変だと思ってるんですが、このまま言われました。意味分かりますか?分かりませんよね?ちゃんとサービス内容を教えてくれないですよ。正解がありません。

こんな状態が毎日延々と続くんです。もやもやした状態で毎日、9時から早くて21時まで続く。もちろん残業がつくはずもなく。コレでいいですか?と聞いてもらったとしても、「自分がいいならいいでしょ。」一体どうしたらいいのでしょうか。

講師がきたけど

社長の友人で「〜塾」というスキルアップセミナーをよく開催している方が講師としてきました。その人に聞いても、自分で考えて考え抜くというスタイルでやっている研修だそうです。余計にこんがらがってきました。ここまでくると、もう宗教ですよ。抜け出せない宗教。おかしいと思っても何も言えない。ある意味洗脳かもしれませんね。

営業は突然に

2ヶ月が過ぎた頃に、突然「このままだといつまで経っても営業に出れないから明日から営業にいく」と。翌日、このエリアねって地図で範囲を指定され、17時に降車した場所へ集合ねって解散。営業開始です。それもローラーと言われる営業。とにかく見かけた店舗に飛び込み営業すること。

「説明する時間をください。時間を空けてください。」この繰り返し。よくて1日1件アポが取れれば良い方でした。自分が正解を理解していないサービスで、説明はするなっていう状況でアポ取るのがどれだけキツイか・・。そんなモヤモヤした状態のサービスを勧めたいと思いますか?って話です。

ふんだり蹴ったり

同僚のおばちゃんが、バッテリーをあげてしまったということで、ぼくの車を寄せて繋げてエンジンをかけたんですよ。そのときに

2016−01−12−2

こんな標識のあるところでバックをしたら「バキッ!」って・・標識の足のところでバンパーのタイヤハウスの中から引っ掛けてしまって、バンパーを割ってしまいました。ストレスで注意力散漫になっていたんでしょうね。

平謝りされたけど、やったのはぼく自身なので何とも言えず、やるせない気持ちでした。そのおばちゃんがコンビニに行ってきて、お詫びにってくれたのが「チョコプリン」でした。ぼくはチョコが嫌いなんですね。冷蔵庫もないから食べない訳にはいかないので、不味いって思いながら「ありがとう」と言いつつ食べましたよ。運が悪すぎです

まとめ

ベンチャー企業が全部がこんな企業ではありません。こんな企業もあるし、斬新な研修もあるんだってことを知ってもらえたらいいのかなと思い記事にしてみました。ちなみにこの企業はもうありません。

追伸

この企業で社長と一緒に仕事をしてたシステム開発の人が、今は格安SIM販売の会社を起業していました。名前が似ているなぁと思って調べてみたら、やっぱりそうでした。ちょっとこれにはびっくりしました。